建物を建てる(新築・増改築)には、建築主は確認申請書(建築物)を役所若しくは指定確認検査機関に提出し、建築物が建築基準法・条例等に適合しているか確認を受けなければなりません。 確認申請書(建築物)が建築基準法・条例等に適合している場合に、確認済証が発行され工事の着工にとりかかれます。
火災保険の契約の際、構造級別の判定等で必要な書類は上記①と②または⑥の書類になります。
①の確認申請書(建築物)は建物の構造級別を判別するのに重要な書類になります。
②または⑥の確認済証または検査済証は地震保険に加入される場合、建築年割引の適用を受ける際の証明として写しの提出が必要になります。※登記簿等の他の確認資料により新築年が確認できる場合もあります。
多くの場合上記②の確認済証の下に上記①の確認申請書(建築物)が保存されている様です。
①の確認申請書(建築物)は第一面から第五面まであり、6~7枚になります。
ここでは第一面(重要ではないが探す目安として)と第四面(建物の構造級別を判別するのに重要)をご案内致します。
↓この書類が上記②の確認済証 (見本) です。
第十五号様式(第三条の三関係)
建築基準法第6条の2第1項の規定による
確 認 済 証
第 01 ABC 1D 01234 号
平成21年○月○日
○□住宅確認検査株式会社
代表取締役 ○□ △□
下記による計画は、建築基準法第6条第1項(基準法第6条の3第1項の規定により 読み替えて適用される同法第6条第1項)の建築基準関係規定に適合していることを証明 する。
1.建築場所 埼玉県川口市
2.建築物又はその部分の概要
① 主要用途 一戸建ての住宅
② 工事種別 新築
③ 延べ面積 a.申請部分 123.45 ㎡
b.申請部分 0.00 ㎡
c.合計 123.45 ㎡
④ 申請棟数 1
⑤ 主たる建築物の構造 木造 一部 造
⑥ 主たる建築物の階数 地階を除く階数(地上階数) 2
地階の階数 0
⑦ 天空率の適用 無
3.確認を行った確認検査員氏名 ○□ △□
(注意)この証は、大切に保管しておいてください。
↓この書類が上記①の確認申請書の第一面 (見本) です。下段の第四面が重要になります。
確認申請書(建築物)
(第一面)
建築基準法第6条第1項又は第6条の2第1項の規定による確認を申請します。
この申請書及び添付図書に記載の事項は、事実に相違ありません。
様
平成 年 月 日
申請者氏名 印
設計者氏名 印
※手数料欄 |
|||
※受付欄 |
※消防関係同意欄 |
※決裁欄 |
※確認番号欄 |
平成 年 月 日 |
平成 年 月 日 |
||
第 号 |
第 号 |
||
係員印 |
係員印 |
(第四面)
建築物別概要
【1.番号】 1
【2.用途】 (区分 08010)一戸建ての住宅
(区分 )
(区分 )
(区分 )
【3.工事種別】■新築 □増築 □改築 □移転 □用途変更 □大規模の修繕 □大規模の模様替
【4.構造】 木造
【5.耐火建築物】 準耐火建築物(イ-2) 下記参照
【6.階数】【7.高さ】【8.建築設備の種類】【9.確認の特例】はここでは省略
【10.床面積】 |
|
( 申請部分) |
(申請以外の部分) |
( 合計) |
【イ.階別】 |
( F2階) |
( 52.00 ㎡) |
( ) |
( 52.00 ㎡ ) |
(F1階) |
( 53.00 ㎡) |
( ) |
( 53.00 ㎡ ) |
|
【ロ.合計】 |
( 105.00 ㎡) |
( ) |
( 105.00 ㎡ ) |
【12.外壁】 防火サイディング張り PC030BE-9201← 耐火・防火認定番号
【13.軒裏】 珪酸カルシウム板 t=12 防火認定番号 QF045RS-9113
【14.居室の床の高さ】 650 mm 【15.便所の種類】 水洗
【16.その他必要な事項】
【17.備考】
上記【5.耐火建築物】の記載内容で確認できます。
【5.耐火建築物】欄 |
耐火時間・性能 |
構造級別 |
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準耐火建築物(イ-1)※1 |
1時間準耐火 | T 構造 |
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準耐火建築物(イ-2) |
45分準耐火 |
T 構造 |
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準耐火建築物(ロ-1) |
建基法改正前の簡易耐火イ |
||
準耐火建築物(ロ-2) |
建基法改正前の簡易耐火ロ |
||
その他 【4.構造】 木造の場合 |
省令準耐火建物 |
T 構造 |
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一定の条件※2を満たす継続契約のみ |
経過措置構造 |
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上記以外 |
H 構造 |
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一定の条件※2 2010年の火災保険の改定に伴う新たな構造区分への移行により、「外壁がコンクリート造(ALC版等)の木造建物等」で改定前の構造級別がB構造・改定後の構造級別がH構造となる場合、大幅な保険料負担増等を防ぐため、各保険会社で経過措置が設けられています。詳細はご加入されている保険会社にお問い合わせ下さい※継続契約のみの取扱いです。(継続契約とは前契約の保険期間終了日を保険期間開始日とする保険契約者・保険の対象を同一とするご契約をいいます) |
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火災保険の申込書には柱 外壁 屋根 を記入する場合が多い様です。 その際、上記確認申請書(建築物)の第四面の【4.構造】【11.屋根】【12.外壁】を申込書に記入するのが良いでしょう。 |
確認方法
耐火時間は上記確認申請書(建築物)の第四面【12.外壁】の耐火・防火認定番号で確認できる場合があります。
耐火・防火認定番号の見方